「おだやかに、でも確かに変わる教室へ」——勇気づけの学級づくり・生徒指導講座からのメッセージ
2025年7月12日

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【冒頭文(イントロダクション)】

教師の皆さんへ。

 学級経営や生徒指導をめぐる現場は、今日も忙しく、複雑です。
 子どもたちもまた、さまざまな背景や思いを抱えています。
 だからこそ「こうあるべき」「こう指導するべき」という気持ちが強くなり、私たち自身が息苦しくなることもあるでしょう。

 この講座は、私(鳴海)が長く、けれどゆっくりと続けてきた「学級づくり」の試みです。
 身体は不自由でも、心と口は元気です。
 先生方に伝えたいのは、「厳しくするか、甘くなるか」という二択ではない別の道があるということです。
 それは「勇気づけ」という、とてもシンプルだけれど奥深い考え方です。

【仮説の提案】

 「子どもたちに必要なのは、まず安心できる居場所」
 「変わろうとする意欲は、信頼関係の中でしか生まれない」

 私がこの講座でずっと伝えようとしてきたのは、この仮説です。

 教育は、決して即効薬ではありません。
 でも、子どもたちは、こちらが本気で信じ、耳を傾けるとき、少しずつ心を開きます。
 叱るより先に、問いかける。
 指示するより、話を聴く。
 そうした「横の関係」を築く中で、子どもたちは「ここにいていいんだ」と感じ、「やってみよう」と思えるようになります。

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➁「安心が先、変化はその後」——信頼が引き出す学びの意欲
➁「安心が先、変化はその後」——信頼が引き出す学びの意欲

【この講座の背景】

 この講座は、青森県内を中心に、平成8年から細々と始まりました。
 合宿形式での学び、教育委員会後援の講座、少人数での対話の場……。
 事故や病気で車椅子になり、思うように動けない時期もありました。
 再開した時は、参加者が4名だけの日もありました。
 それでも、「またやってほしい」という声に支えられて続けてきました。。

 参加した先生方の声は、私にとっても大切な財産です。

 「騒がしかったクラスが落ち着いた」
 「子どもたちが自主的になった」
 「自分が勇気づけられた」

 そうした言葉が、私を励まし、続ける理由になっています。

【現場からの実践の声(ストーリー風)】

 たとえば、ある若い先生はこうでした。
 「あなたには自分の子を任せたくない」
 同僚にそう言われ、心が折れかけたといいます。
 理想と現実のギャップ、自分自身の未熟さ、子どもたちとの距離感……。

 講座を受けてすぐに変わったわけではありません。
 何度も失敗し、悩みました。
 でも、少しずつ「問いかける」「認める」「待つ」ことを覚えました。
 子どもたちの「目の色」「声のトーン」が変わり、クラスが変わっていったそうです。
 そして最後に子どもから「楽しかった」「先生で良かった」という言葉をもらえた時、「もう、前の自分には戻りたくない」と思えたそうです。

①「信じる」ことから始まる、静かな変化
➁「信じる」ことから始まる、静かな変化
③「信じる」ことから始まる、静かな変化
④「信じる」ことから始まる、静かな変化
⑤「信じる」ことから始まる、静かな変化

【講座で学ぶこと】

 この講座では、アドラー心理学を土台にしています。
 でも、心理学の講義で終わるつもりはありません。。

アドラーの「共同体感覚」や「勇気づけ」という視点

ロジャーズの「傾聴」、コーチング

構成的グループエンカウンター

子どもの権利条約に基づく子ども目線

学級会議や係活動の工夫

  

  これらを通じて、教師と子どもの「関係性」を問い直します。
 難しい理論ではなく、教室で今日から使える言葉や視点を、一緒に考えます。

【先生方へのメッセージ】

 若手の先生だけのものではありません。
 管理職の先生、ベテランの先生、これから教職を目指す学生さん……
 すべての「教育に関わる人」に参加していただきたいと思っています。

 特に、学校ぐるみで取り組むと、成果は大きいです。
 「指導を厳しくする」「マニュアルを増やす」のではなく、「信じ合う関係をつくる」ことを、学校全体で考えてほしい。

 体は不自由でも、心と口は自由で元気です。
 全国どこでも呼んでいただければ、できる範囲でお話に行きます。

 「もう、子どもたちを叱りたくない」「でも、甘やかすのは違う」
 そう感じている先生にこそ、ぜひ一度考えていただきたい講座です。

⑭【先生方へのメッセージ】
⑮【先生方へのメッセージ】
⑯【先生方へのメッセージ】
⑰【先生方へのメッセージ】
⑱【先生方へのメッセージ】

【終わりに】

 勇気づけは魔法ではありません。
 一足飛びにクラスが変わるものでもありません。
 でも、子どもたちを「変える」のではなく、「信じる」ことを選んだとき、私たち自身が変わるきっかけが生まれます。

 そして、クラスは少しずつ、でも確実に変わっていきます。

 私自身、まだまだ未熟で、不自由も多いですが、「すべての教師の役に立ちたい」という気持ちは変わりません。
 どうぞ、気軽に声をかけてください。

③「信じる」ことから始まる、静かな変化
④「信じる」ことから始まる、静かな変化
⑤「信じる」ことから始まる、静かな変化

【全国組織の話題も踏まえて】

 全国には「教師を支える会」のような取り組みもあります。
 教師が孤立しないこと、悩みを語れる場所を作ること、「自分を守るために厳しくなる」構造をほぐすことが課題です。

 私の講座も、その一助になれたら嬉しいです。
 先生方一人ひとりの「思い」を受けとめ、共有しながら、安心と信頼の文化を教室に、そして学校に広げていきましょう。

教師の元気アップセミナー2025 《勇気づけの}学級づくり・生徒指導~実践講座》

 8月9日(土)に弘前市市民会館にて教師の元気アップセミナー2025と題してセミナーが開催されます。
この講座は、近年注目されているアドラー心理学(《対人関係の心理学》《勇気づけの心理学》と言われている)を土台に、傾聴やコーチングなどの実践的な手法を学ぶ内容です。
 「落ち着かないクラス」「難しい生徒との対応」「いじめ対策」「不登校生徒への対応」「難題の保護者への対応」等、具体的な考え方と実践的で効果的な対応の仕方を紹介します。
 新任や若手の先生方だけでなく、ベテランや管理職の先生方にも役立つ内容です。
 教職を目指す方や学生の方、学校教育に関心ある一般の方の参加も大歓迎です。
 

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